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編笠の優美な踊り
深く編笠をかぶり、顔を見せずに舞う。男女で異なるしなやかな所作の美しさ。

胡弓の音色に、無言の踊り。── 坂の町の三夜。
九月のはじめ、三夜。二百十日の風を鎮める行事として、坂の町が静かな踊りに包まれる。
富山市八尾、坂と石畳の古い町並みが舞台。観光化されすぎない静けさが魅力。
派手さとは対極の、静かで気品ある盆踊り。胡弓の音と無言の所作が胸を打つ。見どころは三つ。
深く編笠をかぶり、顔を見せずに舞う。男女で異なるしなやかな所作の美しさ。
胡弓・三味線・太鼓と、切ない節回しの唄。おわら独特の音色が町に流れる。
石畳の坂に灯るぼんぼり。踊り手が音もなく流れる、絵のような夜。
おわらは見せるための踊りではなく、町の人が継いできた暮らしの踊りだ。幼い頃から胡弓を弾き、踊りを覚える。町ごとの誇りをかけて所作を磨く人々の静かな本気が、この三夜を成り立たせている。