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見上げる大雪像
高さ十数メートルの巨大雪像。自衛隊と市民が何週間もかけて積み上げる、会期いちばんの迫力。

氷点下の街に、二百万人が集う。── 一週間だけの、白い夢。
真冬の札幌、わずか一週間。雪像は会期の終わりとともに崩される。だからこの数日だけ、街は白い夢を見る。
会場は性格の違う三つ。雪像を観るなら大通、家族で遊ぶならつどーむ、夜の氷を味わうならすすきの。
1950年、中高生が6基の雪像を作ったのが始まり。それが今や、街と人が総出で挑む冬の大事業になった。見どころは三つ。
高さ十数メートルの巨大雪像。自衛隊と市民が何週間もかけて積み上げる、会期いちばんの迫力。
大雪像に光と音が投影され、白い壁が動き出す。2013年に始まり、夜の名物になった。
歓楽街に並ぶ透明な氷像が、ネオンを吸って輝く。雪とはまた違う、夜だけの美しさ。
6基から始まった祭りを、二百万人規模まで育てたのは「作り手」たちだ。自衛隊、札幌市大雪像制作団、そして延べ何千人もの市民ボランティア。毎年ゼロから雪を積み、会期が終われば崩す。残らないものに本気を注ぐ人々が、この祭りの主役だ。