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陽の玉の争奪
直径28cmほどの木の玉を、数百人が奪い合いながら本殿へ。触れれば幸運が授かるという。

裸の男が、神の玉を奪い合う。── 新春の争奪神事。
一月三日。締め込み姿の男たちが、神木でつくった「陽の玉」を奪い合う筥崎宮の新春神事。玉に触れると幸運が授かるとされる。
日本三大八幡のひとつ・筥崎宮が舞台。真冬の境内が裸の男たちと水しぶきで沸く。
真冬に裸でぶつかり合う、荒々しくも神聖な新春神事。見どころは三つ。
直径28cmほどの木の玉を、数百人が奪い合いながら本殿へ。触れれば幸運が授かるという。
頭から冷水を浴びせられ、湯気を立てながら揉み合う。真冬とは思えぬ熱気。
二組に分かれて玉を競い、その年の農・漁の吉凶を占う。古い信仰が息づく。
玉せせりに挑むのは、地元の男たちと参加者だ。冷水も寒さも越えて玉に手を伸ばすのは、一年の幸運と豊穣への願い。新年の福を体ごと奪いに行く、その本気が神事の核だ。